田舎のシェアハウスって家余りや特定空き家の件が影響してか全国各地で続々できている様子だが、「ピンポイントでターゲットな人たち」にその存在を気付いてもらえなかったり、運営している側がどんなセグメントが対象なのかよくわかってない場合もあって上手くマッチングできてない気がする。
かくいう自分もこのシェアハウスをスタートさせた時は「新潟市内での一人暮らしからの住み替え需要」が多いのかなと思っていたが、3年運営してきてそれが全くの見当外れだったと判明し、過去のデータから最近なんとなくおおまかな傾向が見えてきたのと、まだ需要を掘り起こせてないなーという思いから、「こんな人は田舎のシェアハウスにどうぞ」的なエントリーをヘヴィな腰をアップして記してみた。
こんな人は田舎のシェアハウスにどうぞ(1) 実家からの脱出
実家はコスパ最強ながら居辛さという対価がかなりキツイ。
でもいきなり一人暮らしするにはお金がかかる。
敷礼仲介料前家賃で六ヶ月分の家賃を払うのは実家ニートにとって至難の業だ。
そこでシェアハウスに一旦住んでバイトなどでお金が溜まってきたら住み替えるという手はどうだろうか。
敷礼なしのシェアハウスなら初期費用が抑えられるし社会経験が多い人もいるのでアドバイスも貰える。
実家から一人暮らしへのステップにワンクッションでシェアハウス。
もちろんそのまま住みつづけても問題はなし。
なおギークハウス新潟の入居者の傾向としてもっとも多いのがこのパターンだ。
宮城や静岡など遠方からわざわざ住みに来てくれる方が多く嬉しい限りだ。
こんな人は田舎のシェアハウスにどうぞ(2) 生活コストの節約
田舎のシェアハウスは家賃が安く1-3万ぐらいで住めるケースも多いのだが、特筆すべきは家賃よりも光熱費のコストダウンだ。
ギークハウス新潟の例を出すと、毎月の共益費は8000円でこれには電気、水道、ガス、インターネット、さらに灯油も込だ。
他の田舎のシェアハウスも共益費は全部込みで5000円から1万円程度。
一人暮らしなら光熱費だけで数万はかかるだろう。
ルームシェアがさかんなヨーロッパなどではその理由の一つに光熱費の節約(ヨーロッパは光熱費が高額)があるが、日本も特にここ数年は原油安のわりに光熱費が高いので節約できるところは節約し、趣味や勉強に充てるほうが有意義ではないだろうか。
なおうちの住民は節約した結果その分「労働時間を減らす方面に舵を切る」傾向にある。
こんな人は田舎のシェアハウスにどうぞ(3) 一旦リセットしたいときに
勢い余って会社を辞めてしまったはいいが、そうはいっても首都圏に住み続けるなら結構な額の家賃がかかる。
そこで田舎のシェアハウスに一旦引っ越してゆっくり再就職先を探すという手を提案したい。
失業手当は自己都合なら3ヶ月の待機の後支給されるが、地方のハローワークでも支給額は同じだ。
いまや首都圏の求人もネット経由で探すことができるし面接の時に上京すればよい。
地方が気に入って新潟に就職するのならそれもありだろう。
さらにスキルを身につけたいなら失業手当を受給しながら職業訓練を受けるという手もある。
新潟でもWEBデザインやPHPなどWEB系の職業訓練校があるようだ。
こんな人は田舎のシェアハウスにどうぞ(4) 家探しのつなぎに
大学進学時とか転勤や転職で異動するときに急すぎて家が決まらない、もしくはシーズンどまんなかでいい物件が見つからないなんてことはないだろうか。
そんなときこそシェアハウスの出番だ。
しばらくシェアハウスに住んで異動や進学のシーズンが終わる、いわゆる不動産閑散期の7月ごろに理想の物件を探す。
約3ヶ月その都市の情報収集ができてお金も節約できるのはなかなかのライフハックかと思う。
こんな人は田舎のシェアハウスにどうぞ(5) 全国を旅するときの拠点
この発想はまったくなかったが実際に何人かいたので紹介。
田舎のシェアハウスは総じて家賃が貸し倉庫なみに安いのでデスクトップPCや季節外れの衣類など大きい荷物をおいて終始旅する人もいる。
荷物置き場兼住居という使い方だが、貸し倉庫と違い住居要素があるのでたまに帰ってきてすぐ住めるし住民票を置けるというメリットもある。
旅が好きならなかなか賢い使い方だと思う。
こんな人は田舎のシェアハウスにどうぞ(6) ネットで食ってく際のスタート時に
アフィリエイト等で生計を立てる、特にこれから生計を立てようと思ってる人はまず生活コストを落とすことが一番重要。
なぜならそこそこ稼げるようになるまでにある程度時間がかかるからだ。
アフィサイト立ち上げ時はなかなか利益を出すのが難しい。
しばらく運営していくことにより内部リンク外部リンクが増え、サイトの質が高まる≒生活できるレベルで稼げるようになる。
つまり1年程度稼げないのを見越しつつ、サイト構築に時間をさく必要がある。
シェアハウスには個室の場合もあるし、wifiが速く料金に含まれる場合が多いので作業環境としても優れているし、しかも田舎ならコストも安い。
他の住人からアイデアを得ることもあるのでアフィリエイターの一歩目として適していると思う。
僕自身も10年近くネットで食ってるので多少アドバイスが出来るかもしれない。
こんな人は田舎のシェアハウスにどうぞ(7) 海外帰国時の滞在先
バックパッカーのように数ヶ月、数年単位で海外を旅する人たちや海外を拠点に生活している人たちもたまに日本に帰りたくなる、もしくは帰らなくてはいけないときがある。
そんなときにわざわざ高額な敷金礼金を払って家を探すのはナンセンスなので田舎のシェアハウスにすむのはどうだろう。
少しアルバイトしてまた海外に行くなら短期滞在もOKでコストも安い田舎のシェアハウスとマッチする。
可処分所得から家賃など経費を引いた純所得もシェアハウス住まいなら結構残るので次の旅の計画も立てやすいはずだ。
こんな人は田舎のシェアハウスにどうぞ(8) スタートアップ時に
いまやパソコンひとつで起業できる時代。
ただスタートアップ時はなるべくコストを抑えたいし自分だけの空間と自由な時間も欲しい。
これは地方に限らないが敷金礼金がいらないところが多いので東京でも田舎でも
コスト面や情報収集でシェアハウスに住みながら起業するのはありかなと思う。
ギークハウス新潟にもベンチャー企業で働く人やお店を経営してる人が住んでいるが賢い利用法だと思う。
3年間の傾向に新たな提案を加えて8つほど挙げてみたが、これをみて
「私まさにターゲットだから近くのシェアハウス探してみようかな」とか「うちのシェアハウスの募集要項に付け加えようか」など参考にしていただけるとこれ幸い。